• 5月 16, 2023
  • 5月 17, 2023

発熱時、かぜをひいた時の過ごし方〜熱の測り方から緊急受診の目安まで〜

こんにちは!湘南辻堂こどもクリニックの坪田伶那です。

子供の体調不良は突然起きるものです。熱が出た、咳や鼻水が出たなど、お子さんの体調が悪い時に心配になったり、対応に悩むこともあると思います。

今日のブログでは、体調が悪いときに、お家ではどのように過ごしたらよいのかを、お伝えしたいと思います。

過ごし方

熱があるときや熱が下がった直後は、体力を消耗しているので、自宅でなるべく静かにして過ごしましょう。

服装や掛け物

熱が出始めたとき、寒気がして、手足が冷たかったら暖かくしましょう。手足が暖かくなり、汗をかいてきたら涼しくしてあげましょう。汗をかいたらこまめに着替えましょう。

お風呂

熱があるときや下痢・嘔吐があるときは、湯船につかるのは控えましょう。お肌を清潔にしてあげるためには、あたたかいタオルで拭くか、一時熱が下がったときにシャワーでさっと汗や汚れを流してあげると良いでしょう。シャワーの後は湯冷めしないように、気をつけてあげましょう。

水分の摂り方

脱水と低血糖、塩分不足を防ぐことが大切です。母乳やミルク、ベビー用イオン飲料(アクアライト)や経口補水液(OS-1など)などを少しずつ、こまめに飲みましょう。具なしの味噌汁も、塩分・糖分・水分がバランス良く含まれ、おすすめです。

食事

無理に食べさせる必要はありません。食べられるものがあれば、消化の良いもの(おかゆ、柔らかく煮たうどん、すりおろしたリンゴ、バナナ、ゼリーなど)にしましょう。油っこいもの(揚げ物、脂肪の多い肉・魚)や繊維質の多いもの(ごぼう、きのこなど)は避けた方が良いでしょう。

熱が下がってきた時の注意

熱がいったん下がっても、夕方〜夜にかけてまた上がることも多いです。まる1日(24時間)、熱がなく過ごせるまでは、自宅で静かに過ごすことをおすすめします。

体温の測り方

お子さんの体調を知りたいときに、とても大事な情報です。平熱を知るには、以下のことに気をつけて測りましょう。

  • 脇の下で測る体温計と、耳で測る体温計とでは異なる温度になる事があります。
  • 脇と、耳と、それぞれの平熱を知っておくとよいでしょう。
  • 脇の場合、体温計をわきにはさんで、しっかり抱きましょう。
  • いつも同じところで測りましょう。
  • 元気なときに測りましょう。
  • 朝、昼、夜、寝る前の1日4回、食事前か食事後2〜3時間はあいた状態で測りましょう。

また、体温は1日の中で変化します。

  • 朝は低めで、夕方は高めです。
  • 運動した後、食事の後は高めになります。
  • 暖房していたり、厚着をしていると、高く測れることがあります。

平熱から1℃以上高いとき、37.5℃以上が続くときは熱が出ている可能性があります。おかしいなと思ったら、しばらくしてもう一度測ってみましょう。

緊急受診の目安

熱が出たときの多くは風邪なので、自宅で水分をしっかりとりながら様子を見て良いのですが、もし以下のような症状があるときは休日・夜間でも救急受診してください。

  • 痙攣したとき
  • 顔色が悪いとき
  • ぜーぜー呼吸が苦しそう(肋骨の間がべこべこへこむ、小鼻が膨らんだりへこんだりする)
  • 意識状態が悪い(ぐったりして反応が悪い、目線が合わない)
  • 何度も吐いて水分がとれない、便に血が混じる

*病気の種類によっては、他にも注意しなければいけないこともあります。お子さんの体調が悪いときは無理をせず、ご相談ください*

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