• 9月 21, 2024
  • 9月 24, 2024

痛くないインフルエンザワクチン「フルミスト」が2024年から接種可能です

2024年10月〜12月に、湘南辻堂こどもクリニックで経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」の接種をお考えの方へ。

フルミストとは

2003年にアメリカで承認され、2023 年 4 月時点で 36 の国と地域で承認され使用されているワクチンです。

日本ではこれまで輸入代行会社を経由して導入していた一部医療機関で自己責任で接種するというものでしたが、2024年に日本でも承認され、販売が決まりましたので、より多くの患者さんが安心して使用できるようになりました。

両鼻にスプレーするタイプの生ワクチンなので、痛くないのが最も大きなメリットです。

注射インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、血液中にインフルエンザウイルスに対する免疫を誘導するものですが、フルミストは生ワクチンなので、粘膜の表面での免疫反応による感染防御効果を期待できます。そして、その効果の持続も注射によるワクチンより長い(1年程度有効)とされています。

ただ、フルミストと注射と、どちらの方が感染予防効果が高いかは、流行しているウイルスの型によるようなので、どちらの方が優れているとは言えない ≒ 予防効果はほぼ同じくらい、という捉え方の方が良いと思います。

また、人種や地域により効果は様々であり、接種しても必ず感染を予防するものではありません。

フルミストの副反応

フルミストを接種した後に、インフルエンザに似た症状(発熱、鼻水、喉の痛み、咳、頭痛、筋肉の痛み)が見られることがありますが、その頻度は1〜10%程度です。軽い鼻づまりや喉の違和感は10〜50%程度の人に見られます。注射型のワクチンと比べて大きな違いはありません。

*接種後数日にインフルエンザ様症状を呈した場合に、病原体検査を行った場合にワクチン由来ウイルスが検出され、インフルエンザと診断される可能性があります。

フルミスト接種対象となる方

・2歳以上、18歳以下
1回接種になります(8歳以下で、今までにインフルエンザにかかったことが無く、かつインフルエンザワクチンを1回も受けたことが無い方は2回接種が必要です)

フルミストを接種できない方

・2歳未満の方、19歳以上の方(国外においては、2 歳以上 49 歳以下を接種適応年齢としていますが、国内における接種適応年齢の上限は19 歳未満です。)
・喘息の方
・免疫不全者と接触を持つ方(最長 3-4 週間ウイルスを排出する可能性があります)
・妊婦、または妊娠の可能性のある方

そのほか、ご治療中のご病気がある方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。

他のワクチンと接種間隔

国内の添付文書には他の生ワクチンの接種間隔を制限する記載はありません。生ワクチンなので、他の生ワクチンと4週間空けるのがおすすめです。同時接種は問題ありません。

フルミストの費用

1回8000円 

数に限りがございますので、ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

湘南辻堂こどもクリニック 0466-90-3131 ホームページ